初心者さんがたった10回で成人式に振袖着付 ○○と○○をクリアし、娘から成人式に「ありがとう」

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初心者さんがたった10回で成人式に振袖着付　○○と○○をクリアし、娘から成人式に「ありがとう」

きものコーディネート着物・着付けの知識
2023.01.11

初心者さんがたった10回で成人式に振袖着付　○○と○○をクリアし、娘から成人式に「ありがとう」

楽に着せることは最重要課題であり、最難関ポイント。プロの着付師でも、見た目キレイに着せられても、楽に（着る人がしんどくない、しんどくならないように）は着せられないことが多く、お客様からのクレームで最も多い「しんどい」、しんどいから「着崩れた」に繋がってしまうのです。きものキャリアではそのプロでも難しい技術をたった10回で徹底的にお教えしていきます。

写真の左上1は、まだ長襦袢までのレッスンですが、実はその段階で楽に着せられる技術を学ぶのが大事。一口に長襦袢までの着付といっても、肌着の着せ方から、腰補正、胸補正、長襦袢着付けと、項目は多数あり、体に近いそれらの部分をおろそかにすると、決して楽に着せることはできません。

長襦袢までの着付けで学んだ内容は着物にも活かせるので、写真2、3と、その後の着物着付けにも順調に進んでいけるのです。4の時点では、実際にお嬢様にもお越し頂き、それまでの補正や着付けをお嬢様のお体に合うように微調整。そしてレッスン内容は帯に入っていきます。

帯の下線にご注目頂くと、一目瞭然。5，6，7，8，9と締め加減が見た目にも強くなっていることが分かります。締め加減が強いのに比例して、楽に着せられるようになっていくから不思議なようですが、回を追うごとに理屈が分かるからこそ、「楽に（着る人が苦しくなく）締める」が可能になるのです。

【楽】に着せられたら、【キレイ】にも着せられるようになるのです。着崩れをしない、というだけでなく、一日着ていてもキレイが保てるようになります。それはやはり着付けの理屈が理解できているから。前述のように、肌着・補正・長襦袢までの着付を最も大切にし、そして着物・帯へ、全ての手順への理解が深まると自然と手が動き、短時間で着せられるようになります。短時間で着せられるということは、迷いがなく前に進むので、着付け途中で崩れる心配もなくなるのです。そんな好循環が生徒様に起き始めたのは、このお写真の時。9回目のレッスン後、2022年11月の成人式の前撮りの頃でした。

以下のように当日の感想を頂きました。

「無事に成人式を終えました。練習を含め、一人で一番綺麗に着せられたように思います。しかも早く着せられました。これからも忘れないように定期的にお着物には触れておきたいと思います。

娘に練習の時は、しんどいから早く脱がせてってよく言われてましたが、当日は楽しめた様子で、その言葉はなかったです。着せてくれてありがとうって言ってくれました。

思い切って先生の所へ行かせて頂けたことを感謝しています。またお着物のことで何かありましたらご連絡させて頂きます。本当にありがとうございました。」

【楽】に苦しくなく【キレイ】に着付けができるようになりたい、というのは生徒さんの目標でもありました（後で見返したら初回のカルテにそう書いてくださっていました）。着付けは完全な初心者様であり、ご不安も多かったと思いますが、目標を掲げ、達成できると信じて当教室にお越し頂けたこと、信じて付いてきてくださったこと、目標を120％の力でクリアされ、お嬢様に喜んで頂けたこと。生徒さんの勇気と努力に、感謝でいっぱいです。

2022年6月に振袖他装レッスンを開始される際、「コーディネートも見直したいのです」と、セットで購入されたお振袖一式について相談されました。着物と帯を活かして、小物のみの変化で、よりお嬢様の好み（大人っぽい感じ）に近づけるよう、お手頃着物お買物ツアーにてご提案。

グリーンのお着物に対して、反対色である赤など暖色でコーディネートされていましたが、あえてグリーンとは違う寒色の、ブルーを足して上品かつエッジの効いた大人感を演出しました。また胸元の柄が少ないお着物だったので、伊達衿で印象的な箔や赤を重ねて、よりお顔回りが艶っぽく、華やかになるように工夫。伊達衿、帯揚げ、帯締めのみの変化でトータルのイメージも今っぽく、おしゃれなスタイリングに変わりました。